それは危険なラブミッション
「そんなつもりじゃないわよ。おやすみ」
「疲れただろうから、今夜は早く寝るんだぞ」
優しいところもあるのだ。
「子供じゃないんだから」
「……だな」
鼻に皺を寄せてルイが笑った。
「おやすみ」
ルイの挨拶を聞いたところで、ドアを閉めた。
ゆっくり走り出した車が角を曲がるまで見送り、小さく息を一つ吐く。
「さてと、シャワーでも浴びよう」
向きを変え、マンションのエレベーターに乗り込んだ。