遥か~新選組桜華伝~
「はぁ…」
縁側に座りながら一人ため息をついていると
「遥ちゃん?」
通りかかった原田さんと沖田さんに声をかけられた。
「どうしたんですか?そんな悲しそうな顔をして」
暗い顔の私を見て、沖田さんが心配そうに尋ねてくる。
二人に相談してもいいかな…。
「すみません、心配かけて…。
実は…」
斎藤さんに嫌われているかも、ということをおそるおそる話した。
2人は親身になって話を聞いてくれたけど…。
「そうだったんですか…」
沖田さんは頷きながらもニコニコと笑っている。
原田さんも同じで…。
「あ、あの…」
とまどいながら口を開くと、沖田さんは私の肩に手を置いた。
「心配ないですよ、遥さん。一は人見知りなだけです」
「でも…何度話しかけても、うまく話せなくて…」