遥か~新選組桜華伝~


沖田さんが可愛いなんて言うから…。


ますます顔が熱くなって…きっと私の顔は真っ赤になってる。


うぅ…恥ずかしい…。


震える手で襟元をきゅっと掴んでいると。


「遥さん……」


トサッ……


一瞬の隙をついて、沖田さんは私の体を床に押し倒した。


「え…?」


目の前に沖田さんの顔があって、その先に天井が見える。


なんで私…押し倒されて……


「ダメじゃないですか…。
言った傍から、僕を誘うようなことをして…」


沖田さんは囁きながら、私の髪に触れる。


「その顔はずるいですよ…」


甘い声が聞こえたかと思うと、きれいな顔がゆっくりと近づいてきて……


「……っ」


唇に生温かいものが触れた。


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