遥か~新選組桜華伝~
何…あのピンクの光…
近づくにつれ、眩しくて直視できないほどに光は強くなる…
これは一体……?
手を伸ばした先は机の上。
そこに光の正体があった。
赤い紐に通された小さな石が、淡い桜色の輝きを放っている。
もしかしてこれが…
桜華石?
眩しい光に吸い寄せられるように石に手を伸ばす。
そっと触れると……
バチッ!!!!
強い電流のようなものが体中を流れた。
なに…これ…!!
そう思ったときには既に遅くて……
体が強い光に飲み込まれていく。
「……っ!」
体が動かない……!
眩しくて何も見えない……!
声すら出せない……!
私は一体どうなってしまうの……!?