遥か~新選組桜華伝~


おそるおそる見上げると、視線が絡まった。


真剣なまなざしでじっと見つめられると。


本気なの……?


妖艶な瞳にとまどう自分の姿が映っている。


ドキドキと高鳴る胸。


土方さんは私のこと、どう思って……。


「ドあほ」


「……へ?」


ドあほ?


今ドあほって言った!?


「冗談に決まってるだろ。

そんな顔してると襲うぞ?」


「……っ!」


襲う……って//


思わず土方さんを睨むと、ニヤリと口角を上げられた。


「からかわないでください!」


「人聞き悪いな。
おまえを襲いたいってのは本心だよ」


「なっ//」


なに堂々とエロ発言してんのよ……!


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