遥か~新選組桜華伝~


まさか、


まさかとは思うけど……。


「新選組の名にかえて、幕府に逆らう者は何人たりとも逃がしはせん!

よって貴様も質問に答えぬなら、敵と見なして切らせてもらう!」


必死に考えを巡らせたものが、一つの答えにたどり着く。


信じられないけど私……


幕末にタイムスリップしてしまったんだ!


なんで……!


どうしてこんなことに……!


「おい…聞いてんのか貴様ぁ!!!」


「えっ」


考え込んでる間に、男は腕を振り上げている。


鋭い銀色が視界に揺れ動いた。


うそっ!


切られるー……!!!


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