遥か~新選組桜華伝~


町は時代劇に出てくるような店が立ち並び、人々で賑わっている。


町並みを歩きながら…


「ここの団子屋の団子、超うまいんだぜ!」


一人の隊士が店を指さしながら教えてくれた。


「種類もたくさんありますね!」


「あんなにあると迷っちゃうよなー!
そういえば隊長が好きな奴ってどれでしたっけ?」


隊士がニコニコ笑いながら、斎藤さんに話を振る。


「みたらし。あの店のみたらし団子は絶品だ」


斎藤さんが微笑しながら答えた。


「隊長みたらし団子しか食べませんもんね!」


「…別にいいだろ。それが一番美味いんだから」


そっけない口調ながら、斎藤さんも楽しそうに会話していて。


また笑ってる…。


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