忘 恋

なんで、雫の事になると‥‥
雫が、絡むと‥‥
ああ、なるんだろう?
くそっ‥‥‥

雫が、二股とか、するような女じゃないと
わかってるのに
西野に雫が、彼女だと
言われたから、イライラして
余計な事を言ってしまった。

‥‥‥‥‥‥‥‥嫉妬だ。


はぁっ、色々考えてたら、
夕方になって
翔を迎えに行った。

翔は、雫と話ながら
出てきて、
「パパ、大丈夫?」
「ああ、問題ない。」と、俺。
「問題ないわけないじゃん。」と、雫。
「なら、後で家に来て。」と、俺。
「なんで?行かない」と、雫。
「なら、倒れたままにしとく。」と、俺。
「‥‥わっ‥‥わかったわよ、行くから
ちゃんと、寝てるのよ、わかった?」
と、雫が言ったから、
翔を連れて帰った。
翔が、
「パパ、嬉しそう。」
「ああ?普通だ。」
「やっぱり、パパと雫先生、
知り合いなんだ」
「知り合いじゃねぇ、と言ったろ。」
「だって、雫先生は、パパのこと留衣って
パパは、雫先生の事を雫と呼び捨てに
してるから。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥ああ、そうだな。」
「うん。僕、嬉しいんだ。」
「そうか、昔、知ってたが、ずっと
       離れていたんだ。」
「そう。」

着いたから、車を降りて、
歩こうとしたら‥‥
翔が、手を繋いできて
「危ないから、手を繋ぎなさい、
って、雫先生が言った。」
と、言うから。

俺は、クスッと笑って
「そうだな。」と、言って
手を繋いで、部屋まで行った。
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