忘 恋

雫は、仕事が終わり留衣の家へ
ドキドキしながら行くが·····

留衣は、まだ帰ってなくて
翔君が一人でいた。
「わあ、雫先生!!
あがって、あがって。」
「うん、お邪魔します。
    翔君、ご飯食べた?」
「まだだよ。」
「じゃ、一緒に食べよう。」
「はぁーい」
二人で食べていると
玄関があき、留衣が帰ってきた。
「「お帰りなさい」」
「ああ、ただいま。」
「留衣、着替えてきて、
     準備するから。」
「わかった。」
今度は、三人で食事をして
翔君は、お風呂に入った。

留衣が入る頃、翔君は眠ってしまい
私も、お風呂を借りて
上がると、留衣が
「親父に話した。
おふくろも、来てくれて
許してもらった。
明日の夜、おふくろが
雫を連れてこい、ってさ。」

「‥‥‥‥‥‥‥‥うぅっ‥」
「泣くなよ。」
と、留衣は、私を優しく
抱き締めて、涙を拭いてくれた。
「雫、愛してる。
俺と結婚してくれるか?」
「本当に、本当?
私と結婚して大丈夫なの?」
「ああ、二度と離さない。
   一生そばにいて欲しい。」
「‥‥うん。イヤ‥‥はい、喜んで。
宜しくお願いします。
それじゃ、留衣、その指輪をはめて」
「これは、昔のだし
俺の汗とかついてるから
お前には、もっといいものを買う。」
「イヤダメ。
それが、いいの。
それじゃないと要らない。」
「はぁっ、わかった。」
「うふっ、ありがとう。」
と、言って、
留衣にチュッとキスをしたら

留衣から、まだ倍返しのキスを
もらった。
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