忘 恋

雫が、帰るというので
表にでた所をつかまえた。

「なに?離して。」
「送る。」
「いいよ。歩いて帰るから。」
「いいから、送る。」
「もう、勝手にして。」
「で、どこだ、家は?」
「〇〇番地、サンライズマンション。」
「わかった、歩いていくか?」
「うん、歩きでいいよ。
ちょっと、食べ過ぎたから。」
「あはは、あれだけ食べればな。」
「また、笑う。留衣って笑い上戸。」
「いや、はじめて言われた。」
「そう、ずっと笑ってるから。」
「雫といたら、楽しい。」
「変な人。でもさ、
  留衣、何かあったの?」

「えっ、なんで?」
「うん?何もないならいい。
ただ、ちょっと、そう思っただけ。」

「心配ない。でも、雫は、
不思議なやつだな。」
「そう?普通よ。
でも、留衣、出てきて良かったの?
あの、要とか、言う人、困ってない?」

「あ~、要か、大丈夫。」
「そう、ならいいけど。」

「なあ、雫、連絡先交換していいか?」
「うん。いいけど、私、あまり
返事しないよ、苦手だから。」
「いいよ、それでも。」
と、言って、
俺は、雫と連絡先を交換した。

話してる間に
雫の住む、マンションに着いた。
「留衣、ありがとう。
お休みなさい。」
「ああ、またな。」
と、言ってわかれた。

俺は、雫に
惹かれていたんだ。

  この時から‥‥‥‥
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