【短】アイツの秘密
私と悪魔は、フェンスによりかかった。
「なんで鍵持ってるの?」
「芸能人だから」
「は?」
芸能人だから。
いや、なんで芸能人だからって鍵貸してもらえるの?
「俺が芸能人の、そうただって気付かれた時に、ここに隠れれば大丈夫じゃん?ここにあいさつに行った時貰ったんだよ。だから先生は全員俺が芸能人の、そうただって知ってるよ」
ニヤッとして、鍵を見せびらかしてくる悪魔。
「へぇ……」
なんかうざくてどうでもよくなってきたかも。
「てか、お前誰にも言ってねぇよな?俺がそうただって」
「言ってないよ……」
襲われるの嫌だからね。
でもいつかばらしてやるよ?
私は、フッと笑った。
それから、奏多からいろいろ聞いた。
芸能生活についてとか、好きな子の話とか。
なんか好きな子とあんまうまくいってないらしいけど。
前までの私だったら馬鹿にして笑ってたはずなのに、なぜか今は笑えなかった。なんでかはわからないけど……そのまま静かに聞いてた。
「なんで鍵持ってるの?」
「芸能人だから」
「は?」
芸能人だから。
いや、なんで芸能人だからって鍵貸してもらえるの?
「俺が芸能人の、そうただって気付かれた時に、ここに隠れれば大丈夫じゃん?ここにあいさつに行った時貰ったんだよ。だから先生は全員俺が芸能人の、そうただって知ってるよ」
ニヤッとして、鍵を見せびらかしてくる悪魔。
「へぇ……」
なんかうざくてどうでもよくなってきたかも。
「てか、お前誰にも言ってねぇよな?俺がそうただって」
「言ってないよ……」
襲われるの嫌だからね。
でもいつかばらしてやるよ?
私は、フッと笑った。
それから、奏多からいろいろ聞いた。
芸能生活についてとか、好きな子の話とか。
なんか好きな子とあんまうまくいってないらしいけど。
前までの私だったら馬鹿にして笑ってたはずなのに、なぜか今は笑えなかった。なんでかはわからないけど……そのまま静かに聞いてた。