【短】アイツの秘密
「まぁ……あんただったら最終的には大丈夫なんじゃん?」

「なんでだよ…」

「かっこいいじゃん?」


うざいけど。


あんたがここに来る前は、あんたをテレビで見るだび『かっこいい!かっこいい!』って騒いでたからね、私。

今は、騒ぐことなくなったけど……。


「素直じゃん♪」

「うわぁ―――あんた自信家だね。馬鹿じゃん、ちょっと引く――!!」


あれ?

私、……なんか変。


「あんな―――!芸能人は自信がないとやってけねぇ――の!!」

奏多が頬を強くつねって来た。

「馬鹿ぁ―――!!」



こんな悪魔相手なのに……なんか一緒にいて楽しいって思ってる。



「ごめんなさいは!?」

「ごっごめんしゃぃぃ―――!!」



時間がこのまま止まってなんて思っちゃってる…。



「よしっ!!」



もっとからかってほしいなんて思っちゃってる……。
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