【短】アイツの秘密
先輩は嫌がる私を無視して、首筋や唇にキスしていたり。
股を触ってきたりした。
「いっやぁ…っ」
「どんなにもがいたってしょうがないぜ?」
…………。
涙がどうしようもないくらい溢れてきた。
たっ助けてよ……
奏多!!
先輩が私のワイシャツのボタンに手を触れた時だった。
「そのへんにしたら?」
ドアのほうから声がした。
「かっかなた!!」
なんで?
「ドア閉まって…るんじゃ……」
「ふっそんなんお前を諦めさせるためのデマに決まってんじゃん」
先輩が私を馬鹿にするように笑った。