【短】アイツの秘密
「だっ大丈夫!?香苗!」

「大丈夫……蒸せただけだから…」


本当は違うけど…。

嘘だけど……。


本当はアイツが!あの変態がテレビに映ってたから吹いたんだけど……。




「…あっ!そうたくんだ!!かっこいいよね!!」



テレビにアイツが映っているのに気がついた奏茄が、興奮しながら私に笑顔でそう言ってきた。


うん……。

昨日のことがあるまでは、私も心からそう思ってたよ…。

あの変態さを知るまではね…。







『そうたくん、今度の主演映画について教えてください』

「俺が演じている、雛形ひろが――――……』


ご飯中アイツの主演映画についての会話がずっと流れてた。

私はそんなの無視してたけど、奏茄は楽しそうにテレビを見ながら、ご飯を食べていた。


『では、次はかなたくんに質問タイム。まずその頬はどうされたんですか?なんか赤くなってなすけど……』

え………。

もしかして…?


きっ昨日わたしが叩いたから!?

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