ぎゅってしてもいいですか。




そばかすの飛び散った顔が、やっぱり赤毛のアンっぽい。



「あっ!そだっ」



いきなり大きな声を出して、手をパチンと叩いた。


「あのさ、詩星ちゃんたち2―Bだよね?」


大きな目を私たちに向けて、小さく首をかしげる。


「うん、そーだけど……どーかした?」


「実は、売り切れる原因になったお客さんがいたんだけどね、

シュークリームとか大量に買ってってくれたんだけど……」


その人のせいかっ。で、その人をとっちめてこいと?



「その人……2―Bの人で……。お会計の時ここにお財布置いてたんだけど、

お友達に呼ばれて、さっさとどっか行っちゃって……忘れてっちゃったの」



……ん??


それって……。





< 100 / 421 >

この作品をシェア

pagetop