ぎゅってしてもいいですか。





「ねね、そんなとこでなぁーにしてんの?」



後ろから突然声をかけられた。



「……っ!」



はっとして振り返ると、いつの間にか周りを見知らぬ男の人達が囲んでいて。


そーだよ。文化祭には、こんな人たちもいるんだったよ……。



みんな金髪とかピアスとか腰パンとか、やばい感じの人。


背はそれなりに高くて、ニヤついてる……。



────これ、絶対危ないんじゃ……。




「そーんな小悪魔のエロいカッコしちゃってさ♪なに、誘ってんの?」



楽しそうに私を見下ろして。



やっぱりこのカッコ、悪目立ちしすぎだったんだよ……っ。



どーしよう、どーしようっ……。


足はうまく動かず、ガタガタと震えるばかり。




「ひとりなんでしょ♡俺らとあ〜そぼっ♡」



こわい……。すごくこわいよ……。







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