ぎゅってしてもいいですか。





悪臭が漂うそこで、私は何も出来ずに。




ひとりがトイレの壁に押し付け、手を上に拘束しながら、顔を近づけてくる。




「おいおい。早くしろよ?俺らも遊びてぇんだから♪」




そんなとこを見物しながら、急かすように他の男達が言った。




震えすぎて、声が出ない。


力が入らなくて、振り払えない。


拒否することも出来ない。




「分かってるって……。おい、お前ら外監視してろ」



チッと舌打ちし、面倒くさそうに返事をする。



すると、他の男達はぞろぞろと男子トイレを出ていって。



2人きりになると、男はより一層気持ちの悪く顔を緩ませた。





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