ぎゅってしてもいいですか。





「やっと2人きりになれたね……♪俺が遊んであげるからさぁ……ね?」




ハァハァと生ぬるい息が顔にかかり、耐えられなくて背ける。



……やだ。気持ち悪い。



「ほら……。うわやべぇ、くそイイ匂いする……そそるねぇ♡」



待ちきれないとでも言うように、網タイツの上から、私の太ももをなぞるように触れて。



その瞬間、男に触られたところがゾワッと身体中を駆け巡り、嫌悪感しか感じられなかった。




「やだっ!!触んないでっ!!!」




涙声で必死に抵抗する。




「おい……おっきい声出すんじゃねぇよ……。気づかれんだろ……っ」




焦ったようにくちをふさがれ。




……気持ち悪い。それしかなかった。





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