ぎゅってしてもいいですか。
>>24 謝らないで
無事に不良達を振り切った私たちは、誰にも見つからないよう、
慎重に4階からのびる屋上への階段に行った。
当然、屋上は開いてなくて、普段こんな所誰も来ないから、利用回数ゼロ。
私自身、こんなとこ初めて。
けど、薄暗い中で、ガラスから入る太陽の光はものすごい明るくて、
なんかだかちょっとだけ特別感が漂っていて。
────素敵かも。
そんなことを思う。
永澤くんは最上段に腰掛けると、私の手を握ったまま、切なげに「おいで」とささやいた。