ぎゅってしてもいいですか。
────────が。
目の前には、またエンジェルちゃん。
「……ぅうわゎっ!!!!ど、どーしたの?」
また戻ってきたんかい!
そんなツッコミをしてみる。
……もちろん、心の中でね。
南緒も隣で唖然としてるよ。
そりゃそーでしょ、行ったと思ったら目の前にいるんだから。
「あのね!永澤くん……いるじゃん?」
どうやら、南緒に向かって話してるみたい。
そんな一言に、南緒の表情が固くなる。
……どーしたんだろ……?
「……うん」
南緒は重々しく頷くと、エンジェルちゃんをまっすぐ見据えた。