ぎゅってしてもいいですか。
【第七章】☞ ぎゅって……してもいいですか

>>30 お客さん






《詩星side》








……ど、ど、どどどーしよう……。




ついに今日が来ちゃったよ。




女子トイレの鏡の前で、じぃーっと小悪魔のカッコをした自分を見つめる。





「なぁにやってんのさ。今日返事くれるって言ったんでしょ?

そのときが来るまで待ってるしかないじゃん!」




呆れたように、でも期待を込めた目で見つめ、ため息をつく南緒。




……うん。そーなんだよ。そーなんだけどね。






昨日、ついに永澤くんに告白しちゃったんだ……。




その返事が、『明日ちゃんと返事するから!』────。



これは良いものと捉えていいのか、ダメなのか……。



全然わかんないよぉー……!!!



月乃 詩星、ただいま非常に泣きそうです。





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