ぎゅってしてもいいですか。
「ちょっと友達のとこに寄りたいんだけど、いー?」
「うん、全然いーよぉ~」
へへっと微笑む南緒は、まるでひまわり。
そんな笑顔されると、嬉しくなっちゃうよ。
「あっ♡南緒ちゃ~ん♡エンジェルに会いに来てくれたんだね♡」
「おー!いたいた!そそそ!会いに来たー」
「嬉しーい♡」
────え。
ちょっと待って……え。
なに、この外見も中身も、ついでに頭もふわふわな女の子……。
ほんとに南緒の友達……??
きっと友達選びを誤ったんだろーな……。
背は私よりも低くて、髪の毛がくるっくる&ふわっふわ。
顔は日本人離れしてて、ほっぺの散らばってるそばかすが赤毛のアンを連想させる、可愛い子。
「" 天野 ゆう "っつーの。自称エンジェルね」
苦笑いの南緒に、すかさずゆうちゃん(自称エンジェル)が反撃。
「違うもん!♡れっきとしたエンジェルだもん♡」
Oh......。
そんなこんなで、やっと私のことをエンジェルちゃんに紹介すると、
よろしくねー♡って割とフレンドリーに受け入れてくれた。