ぎゅってしてもいいですか。
「────────以上、これにてファッションショーを終わりにします!
みなさん、どうも有難うございましたー!」
あんず先輩の一声で、ファッションショーが終わる。
全身タイツは相変わらず変だけど、みんなすごく盛り上がってた。
……すごかったなぁ。
大成功。
「────詩星。行ってきな!」
いつの間にか泣き止んだのか、南緒が背中を押した。
────うん。早く行きたい。
ぞろぞろとみんなが体育館を出ていく中、必死に駆け出す。