ぎゅってしてもいいですか。





一体何がどーなってるの?




「……ってか」




さっきとは打って変わり、また低い声に戻る永澤くん。



「……なんで月乃と一緒にいたの」



私の手を握る力を強める。



「へえ、小悪魔チャンって、月乃っていう名前なんだぁ〜」


そんな永澤くんを無視して、にっこり。

ちょ、そんなんじゃ、色々誤解されるのでは……っ。



「……もういい」



ほらぁーっ!!

ちゃんと答えないから永澤くん、絶対怒っちゃったよ〜!



そんな心配をしていると、私をグイッと引っ張り、歩きだして。






< 253 / 421 >

この作品をシェア

pagetop