ぎゅってしてもいいですか。
そんな私に気づいたのか、永澤くんは「あのね」と話し出した。
アイスクリームにも気を配りながら、溶けないように舐めていく。
「奏人……アイツ」
「うん」
「実は……俺の兄ちゃんなの」
「うん。……えっ、え、ええええぇぇぇッ?!?!」
わ、思わずっ。
びっくりしすぎて、大きな声が。
まわりの人からクスクスと笑い声が漏れて。
は、恥ずかしっ……!
そんな私を見て、一緒にふはっと笑う永澤くん。
てゆか、まじですか、それっ!!