ぎゅってしてもいいですか。
「あのさぁ……俺がこんなにギリギリまで理性保ってるってゆーのに……
そーゆー可愛い爆弾発言、抑え効かないから……やめて?」
艶やかに、ふぅ……っとため息。
「……っ!」
優しく耳にかかって、一気に体温が上昇。
フェンスに押し付けられた身体にかぶさるようにした永澤くんが、
ギリギリの状態っていうのを物語ってて。
きっと、私を傷つけないよーにって……我慢してくれてるんだなぁ。
そう思うと、すごく愛しい。
「……もしかして今日、ぼーっとしてて先生に当てられたのって……俺の事考えてたから?」
ふっと大人っぽく、でも嬉しそうな子供みたいに笑う。
自分でもあんまり分からないくらい小さく、こくんと頷いた。