ぎゅってしてもいいですか。

「スイーツ買ってく？」



優しく笑う永澤くんの隣を歩きながら、「うんっ」と返事。



「絶対そーゆーと思った」


「え？なんで？」



ふふんと得意気な顔で、私を見つめて。



「だってダブルデートの時も甘いもの頼んだりしてたし。好きそーだなって」



なんだぁ。そーいうことね。



「すごい、よく分かったね」


にこっと微笑んで褒めた。




「当たり前じゃん。俺月乃のことはちゃんと見てるから。……って、なんかこれストーカーみたいだな」


愛しいものを見る優しく甘い瞳。


そんなふうにストレートに伝えられると、言葉に詰まる。