ぎゅってしてもいいですか。






「今日はもちろん家族いないから。安心して色々使って」




いや、あの、気を遣って言ってくれてるんでしょうが、むしろ逆。


この家に永澤くんと2人っきりって、安心できるわけないじゃん────!







……なーんて。


意識してるのは私だけなのかも。




永澤くん、さっきからフツーだし。


私だけテンパって……恥ずかしいなぁ……。



もう、南緒があんなこと言うからだよ……。






よし、頑張ってフツーでいよう!


だって今日はどっちにしろ、ちゃんと勉強しようと思ってきたんだし。


変なこと期待しちゃ……ダメに決まってるよね。










< 296 / 421 >

この作品をシェア

pagetop