ぎゅってしてもいいですか。
そしたら、今度はズルッ、ズルッ、と頭がどんどん下にさがってきて。
頬杖をついていた手が顔からずれて、永澤くんの頭がミニテーブルに近づいていく。
────そう、まるで、こっくりこっくりって、居眠りしそうな時の感じ。
……っておいおいおいおい!!
寝ちゃダメだよ!
「永澤くん……!起きてっ」
まだ朝なのにっ!
そうこうしてる内に、永澤くんはミニテーブルに突っ伏して。
「……ない」
「……え?」
どうやら寝てはいないみたい。
とりあえず一安心。