ぎゅってしてもいいですか。
……って、そんなこと気にしなくていいか。
だって萎えさせるには取っておき────。
……なんて言ってらんないってぇ!!!
やだよ!人として!女子として!ね!!??
汗って!!最悪だあぁぁぁ────!
「あ、なんか手がムレてきた」
ギクギクギクッ。……ば、バレた……?
なるべく平静を装う。
「緊張してんの?」
楽しそうに笑う遥輝先輩。
「〰〰〰〰〰〰〰〰〰ッ!」
分かってんのかいっ!
手はずっとつないで、離してくれる気配すら見せない。
今私の顔、絶対真っ赤だ……。