ぎゅってしてもいいですか。
「やっぱし……まだ、辛い……?」
「ん……」
曇り空のお昼休み。
小さく、こくんと頷いた。
「〰〰〰〰ッ」
机に向かっていた視線を南緒へと移すと、今にも泣きそうな顔をしていて。
「ちょ……南緒。しょうがないよ。モテるし。かっこいいんだもん」
へへっと鼻の頭をかく。
「だって……うちが余計なこと言ったから……っ」
「そんなことないって。だいじょぶだから」
そんなに自分を責めないで。
これはしょーがないことなんだよ。きっと。
……うん、そーなんだよ。