ぎゅってしてもいいですか。
「やっぱ、話し合ってみれば?月乃さん、お前と距離置きたいとか、思ってないかもだよ?」
「そんなの分かんねーじゃん……」
これ以上ぐるぐる悩ませないでくれ。
昨日も一昨日もその前もこのことで悩んで、寝不足なんだよ。
倒れそうだ────。
「いーや。分かるね。このままだと、嫌われたって勘違いされて、離れてかれちゃうよ?」
真剣な目で。
離れて、かれる────?
そんなのやだ。
「とにかく、もっかい話してみろよ……そしたら、なんか分かるかも知れないじゃん」
友達の言葉に、小さく頷いた。