ぎゅってしてもいいですか。
「てゆか偉いな。永澤の看病なんて」
呆れたような顔で小さくため息をつく。
「偉くないですよ。2-Bの保険委員は私ですし……。あ、永澤くん、保健室まで運んでくださって、
ありがとうございます。すごく助かりました」
ペコリと頭を下げると、「いーっていーって!」と笑った。
時計をチラリと横目で見ると、あと1分で授業が始まる時間。
「そろそろ……教室戻りましょうか」
……永澤くんはここで寝かせておけばいいよね。
本当は心配で心配でたまらないけど、目ぇ覚ました時……気まずいし。
色んな問題の……ことの発端である遥輝先輩と会わせるわけにも……。