ぎゅってしてもいいですか。








永澤くんの頭は、ちょうど私の斜め左上。






永澤くんが私をすっぽり包み込んで、小さいと思っていたのに、意外と大きい。



男の子なんだなぁ……。




唖然とする中で、ぼんやりと思った。






「……ごめん」




不意に呟いたから、よく聞き取れなくて。



「……え?」



ちょっとだけ後ろを振り返ってみる。





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