ぎゅってしてもいいですか。
>>4 まさか
日も高く登った、あったかいお昼時。
みんな購買行ったりお弁当食べたり。
私もお腹減った……。南緒と一緒に食べよ。
そんなことを考えながら、お昼の準備をしていると。
「……月乃 詩星さん。いるかしらー?」
突然名前を呼ばれる。
……あれは保健室の先生。一体どうしたんだろ。
「はい。私ですけど」
おずおずと手を上げると、待ってましたとでも言うようにぱぁっと顔が明るくなった。
なにこのひと。かわいい。
「あのね、実はぁ、ちょっと保健委員さんで頼りがいのある人に頼みごとがあって!」
あ、そっか。私って保健委員なんだったっけ。
てか、頼りがいのある人って……私のこと?
「ちょっと先生の代わりに、保健室の身代わり当番して欲しいの」
申し訳なさそうに眉毛を八の字にする先生に、嫌と言えるはずないよ。
「分かりました。やります」
「ほんとっ?!ありがとぉ〜!♡」
先生にこれ以上ないくらいに感謝されたことは、言うまでもない。
まあ、嫌な気しないけどさ。