ぎゅってしてもいいですか。
「そりゃー着たがらないでしょーよ。肌モロ見えだし。胸の大きさ合わないと……ねぇ?
詩星だったから良かったものの……他の人だったら自分の胸の小ささに落胆しちゃうよ」
おいおいおい!!結構グサッと言うな!!
たしかにこの服、中へもう既にカップが入ってて。これよりも小さい人だったら、
きっとブカブカなはずで。けどまあ、私はフツーに入ってちょうどいい……って何言わせんのっ!!
「はいはい。聞こえてる聞こえてる。ま、そんなわけだから巡り巡って詩星のもとに来たんでしょ」
ブツブツ文句を垂らす私をなだめ、南緒はもうすでにフランクフルトをもぐもぐ。
……いつ買ったんだか……。
ちょっとイラっとしつつも、ついでに買ってきてくれたポテトにぱくついて。
……うわぁ、うま。
文化祭といえど、レベルが低いなんてことはなくて、塩の感じがすっごくイイ。
程よくかかってて、少なすぎないし多すぎもしない。
……なんか楽しいな。文化祭ってかんじ。