ぎゅってしてもいいですか。




「そりゃー着たがらないでしょーよ。肌モロ見えだし。胸の大きさ合わないと……ねぇ?

詩星だったから良かったものの……他の人だったら自分の胸の小ささに落胆しちゃうよ」



おいおいおい!!結構グサッと言うな!!



たしかにこの服、中へもう既にカップが入ってて。これよりも小さい人だったら、

きっとブカブカなはずで。けどまあ、私はフツーに入ってちょうどいい……って何言わせんのっ!!




「はいはい。聞こえてる聞こえてる。ま、そんなわけだから巡り巡って詩星のもとに来たんでしょ」




ブツブツ文句を垂らす私をなだめ、南緒はもうすでにフランクフルトをもぐもぐ。



……いつ買ったんだか……。



ちょっとイラっとしつつも、ついでに買ってきてくれたポテトにぱくついて。


……うわぁ、うま。


文化祭といえど、レベルが低いなんてことはなくて、塩の感じがすっごくイイ。


程よくかかってて、少なすぎないし多すぎもしない。


……なんか楽しいな。文化祭ってかんじ。





< 90 / 421 >

この作品をシェア

pagetop