Trick or Loveー好きって言わなきゃイタズラするぞ
「なんだそれ。ハロウィンのつもりか?」
呆れるような侑斗。
「だって…好きって言って欲しいんだもん…」
私がそう言うと侑斗はため息をついた。
「何でそんなことわざわざ言わなきゃ駄目なわけ?」
「だって…不安だもん。侑斗が私のこと好きでいてくれてるか……」
俯きながらそう言うと侑斗は私の顔を持ち上げた。
「…イタズラってなにするわけ?」
へ?イタズラ?
そんなことを聞かれるとは思わなくて、戸惑ってしまう。