【短編】ご主人様は生徒会長
「口に合うといいんだけど」

真っ白なご飯と、わかめと豆腐のみそ汁、色の良い鮭と、卵焼き。
納豆と、かつおぶしのかかったほうれん草のおひたし。

見るだけで腹の虫が大きく鳴いた。
私は椅子に座って、いただきますをし、パクリと一口。


「美味しい!」

「そう? どんどん食べてね」


バクバクと、口に運んでいく。
ご飯、5杯もおかわりしちゃった。


「って、ちがあぁぁうっ!!!!」


どん!と机を叩くと、コップやお皿たちも少し宙に浮いた。


「何、朝から騒いでんの?」


大きなあくびをしながら、お母さんがリビングにやってきた。


「お、お母さん! 説明してよ!」


「説明って…ナニを?」


「こ、この人のことっ!」


私が見知らぬ男の人を指さし、言った。
お母さんは寝ぼけ顔から、一気に鬼の顔になった。


「あんた…人を指さすなって、なんべんも言ってんでしょうがぁぁ――――!!」


「ぬぎゃ―――――!!」


頬をぎゅーっと引っ張られる。
い、痛いぃ!!
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