焦れ甘な恋が始まりました
 


か、会社の人……って。

会社の人どころか、この人は社長だから……!



「よ、陽!こちら、うちの会社の代表取締役……社長の下條さんよ……!」

「え?社長?……若くない?」

「わ、若くても社長なの……!失礼なこと、言わないで……!」

「……ふぅん」

「……、」



思わず陽の耳元に唇を寄せて囁いたけれど、この距離では多分会話は全部丸聞こえ。


ああ、もう……

こういう思ったことをすぐ口にしちゃうところは、まだ高校生っていうか、子供というか……


まぁ、社会人になったら、こうも無邪気にはいられないから羨ましくもあるけれど。


 
< 127 / 380 >

この作品をシェア

pagetop