焦れ甘な恋が始まりました
「っ、やっ、社長……っ」
首筋に這う舌が、やけに艶めかしく感じて身体を言いようのない快感が駆け抜ける。
思わず社長の柔らかな髪に指を通せば、その快感は更に私を追い詰めた。
「……もっと、って。可愛く、おねだりして欲しいところだけど」
「そんな、の……っ」
無理だ、恥ずかしい、嫌だと思うのに―――
誘われた通りに、もっとして欲しいなんて思ってしまう。
そんな風に、社長の前で乱れ始めた自分の思考に気付いてしまえば、更に身体は甘い熱を持つ一方だ。