青空の魔法
「タオルと着替え持ってくるね」

玄関のポーチで、びしょ濡れのアミノがびしょ濡れのオレを振り返った。


「いや、今日はもう帰るよ。暑いから濡れたままでも気持ちいいし」

「えっ、でもゲームまだやってないよ?」


キョトンとオレを見あげるアミノの制服のブラウスが濡れていて、さっきから気になってしょーがない。

スケスケのブラウスの下に、レースの下着がくっきりと映っていた。

肌色の体のラインまでしっかりと。


「アミノ、それ。ちょっとヤバい」

「へ?」

オレの視線で理解したらしく、アミノの顔がみるみる真っ赤に染まる。


透けた下着だけじゃないんだ。

濡れた髪も、紅い唇も、長い手足も、

全部を自分のものにしたい衝動にかられていた。


ヤバいのは、アミノじゃなくてオレ。
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