黒いジャージ ~先生と私~
別に、再婚に反対とかじゃないし、お母さんの幸せを邪魔する気もない。
でも、お母さん。
それは今じゃないとだめなの?
娘が授業サボって、おじいちゃんのこと想ってるんだよ?
教室にいると息苦しくなるんだよ?
高校だって、いつ辞めてもいいって思ってるんだよ?
そんな不安定な娘がいる母親のすること?
「勝手に結婚していいよ。別に反対もしないから、わざわざ挨拶とかいらないから。その代わり、寝室は、一番奥の部屋にしてね」
私はしょうが焼きを口に押し込み、席を立った。
「ここね、待って!そういうことじゃないの」
「ごちそうさま」