黒いジャージ ~先生と私~
「もし、一緒にお前と悩んでくれてたら、お母さんの幸せを喜んであげられると思う。お前はそういう子だ。根は優しいし、人の気持ちを考えることができる」
まだ、何回かしか話してないのに、どうしてそんなにも私のことを知ってるんだろう。
でも、そんなにいい子じゃないよ。
ありがとう、先生。
「なんで、わかるの?そんなこと」
「わかるよ。お前は、繊細で優しくて、傷付けられるのが怖いから先に自分で傷つけちゃうような子。誰よりもお母さんのこともわかってるし、応援してあげたいって思ってるんじゃないか」
もう、バカ。
泣いちゃうじゃん。
おじいちゃんみたいなこと言わないでよ。
ただの教師のクセに。