【短編集】とびっきり、甘いのを。




朝の満員電車、通勤ラッシュ。


人混みの中に大好きな彼の背中を見つけて、パパッと前髪を整えた。





柔らかい茶色の髪は、彼の優しくて、大人な性格を表しているみたいだ。






「絢斗先輩!」





振り返った彼が、笑う。




「おはようございます」


「おはよう」





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