好きの代わりにサヨナラを《完》
あたしにとって蒼はただの幼なじみであって、それ以上でもそれ以下でもない。
実際そうなんだけれど、それを口にするのがあたしは辛かった。
蒼はどうしてあの時、あたしの手を握ったんだろう。
もう彼に直接聞くことはできない。
蒼がこの放送を聞いているかもしれない。
台本通りのあたしの言葉を、蒼はそのまま信じてしまうかもしれない。
蒼があたしの言葉を聞いてどう思うのか考えると、あたしは胸が苦しくなった。
実際そうなんだけれど、それを口にするのがあたしは辛かった。
蒼はどうしてあの時、あたしの手を握ったんだろう。
もう彼に直接聞くことはできない。
蒼がこの放送を聞いているかもしれない。
台本通りのあたしの言葉を、蒼はそのまま信じてしまうかもしれない。
蒼があたしの言葉を聞いてどう思うのか考えると、あたしは胸が苦しくなった。