好きの代わりにサヨナラを《完》
ヨシさんは、すごく優しい男性だった。
いつも「ほのかちゃんが一番だよ」と笑顔で声をかけてくれて、同じ握手会に何度も来てくれていた。
やっとあたしを応援してくれる人が来てくれた。
あたしは少しホッとして、いつものように彼が入ってきた瞬間から手を振る。
「ヨシさん、こんにちは」
いつもなら満面の笑みで「ほのかちゃん」と呼んでくれるのに、今日は返事がなかった。
あたしは諦めずに笑顔を作って両手を差し出した。
彼は目の前のあたしを見ようとはしなかった。
握手しようと精一杯伸ばしたあたしの手に触れようともせず、無表情のままあたしの前を素通りしていった。
いつも「ほのかちゃんが一番だよ」と笑顔で声をかけてくれて、同じ握手会に何度も来てくれていた。
やっとあたしを応援してくれる人が来てくれた。
あたしは少しホッとして、いつものように彼が入ってきた瞬間から手を振る。
「ヨシさん、こんにちは」
いつもなら満面の笑みで「ほのかちゃん」と呼んでくれるのに、今日は返事がなかった。
あたしは諦めずに笑顔を作って両手を差し出した。
彼は目の前のあたしを見ようとはしなかった。
握手しようと精一杯伸ばしたあたしの手に触れようともせず、無表情のままあたしの前を素通りしていった。