好きの代わりにサヨナラを《完》
「すごい美味しい!やっぱ海がある県は違うね」
お店で人気のお寿司を一口食べると、莉緒は自信満々でそう言った。
東京にも東京湾って海があったような気がするけど、莉緒は小さい頃から歌のレッスンに励んできた子だから細かいことは気にしないことにした。
「うん、美味しいでしょ」
莉緒が社長の話をしたから一瞬仕事のことを思い出したけど、あたしもレーンから莉緒と同じお寿司を取った。
「明日の夜ライブあるんだけどさ、ほのか観に来ない?」
「いいの?あたし、チケット持ってないし」
「ほのか、バックステージ遊びに来なよ。
ライブもそのままステージ袖から見ればいいじゃん。もうすぐほのかたちもライブやるんだし、勉強になるんじゃない?」
「バックステージパスとかいらないの?」
「顔パスでいいじゃん。ほのかはどこから見てもほのかだし。いちおスタッフにも言っとくよ」
心配性のあたしに比べて、莉緒はどこかあっけらかんとしている。
美味しそうにパクパクお寿司を食べながら、莉緒はあっさりそう言った。
お店で人気のお寿司を一口食べると、莉緒は自信満々でそう言った。
東京にも東京湾って海があったような気がするけど、莉緒は小さい頃から歌のレッスンに励んできた子だから細かいことは気にしないことにした。
「うん、美味しいでしょ」
莉緒が社長の話をしたから一瞬仕事のことを思い出したけど、あたしもレーンから莉緒と同じお寿司を取った。
「明日の夜ライブあるんだけどさ、ほのか観に来ない?」
「いいの?あたし、チケット持ってないし」
「ほのか、バックステージ遊びに来なよ。
ライブもそのままステージ袖から見ればいいじゃん。もうすぐほのかたちもライブやるんだし、勉強になるんじゃない?」
「バックステージパスとかいらないの?」
「顔パスでいいじゃん。ほのかはどこから見てもほのかだし。いちおスタッフにも言っとくよ」
心配性のあたしに比べて、莉緒はどこかあっけらかんとしている。
美味しそうにパクパクお寿司を食べながら、莉緒はあっさりそう言った。