好きの代わりにサヨナラを《完》
届かないラブソング
莉緒のライブが開催される日、あたしは東京から帰ってきた時に着てきた少しマシな服を着て会場に向かった。
あたしは意外と有名になってしまったのか、莉緒が言っていた通り本当に顔パスであっさりバックステージに入れてしまった。
開演直前のバックステージでは、お揃いのTシャツを着たスタッフが忙しそうに走り回っている。
あたしは邪魔にならないように廊下の隅を歩きながら、莉緒がいる控え室に向かった。
控え室に入ると、莉緒はもうステージ衣装に着替えてメイクも済ませていた。
鏡に向かって自分の姿をチェックしていた莉緒は少し緊張しているように見えたけど、あたしに気づくといつもと変わらない笑顔で手を振ってくれた。
あたしは意外と有名になってしまったのか、莉緒が言っていた通り本当に顔パスであっさりバックステージに入れてしまった。
開演直前のバックステージでは、お揃いのTシャツを着たスタッフが忙しそうに走り回っている。
あたしは邪魔にならないように廊下の隅を歩きながら、莉緒がいる控え室に向かった。
控え室に入ると、莉緒はもうステージ衣装に着替えてメイクも済ませていた。
鏡に向かって自分の姿をチェックしていた莉緒は少し緊張しているように見えたけど、あたしに気づくといつもと変わらない笑顔で手を振ってくれた。