好きの代わりにサヨナラを《完》
ステージの幕が上がる。
あたしは舞台袖のカーテンに隠れて、莉緒が立つステージを見ていた。
ライトを浴びてクールに踊る莉緒は、普段とは別人だった。
あんなに激しく踊っているのに、どうやったら息一つ乱さず歌えるのかあたしは不思議だった。
大人数いるのに、いろいろゴマカシながらやっているあたしたちのグループとは全然違っていた。
ライブの中盤で、大人っぽく肩を出した白いドレスに着替えた莉緒がステージに登場した。
まだ発売前の新曲が初披露される。
いつもの歌って踊る莉緒のイメージとは違う、切ないバラードだった。
綺麗に光る舞台装置の真ん中に立つ莉緒の姿が、スポットライトで照らし出される。
両手でマイクを握ってうつむく莉緒は、どこかはかなげに見えた。
あたしは舞台袖のカーテンに隠れて、莉緒が立つステージを見ていた。
ライトを浴びてクールに踊る莉緒は、普段とは別人だった。
あんなに激しく踊っているのに、どうやったら息一つ乱さず歌えるのかあたしは不思議だった。
大人数いるのに、いろいろゴマカシながらやっているあたしたちのグループとは全然違っていた。
ライブの中盤で、大人っぽく肩を出した白いドレスに着替えた莉緒がステージに登場した。
まだ発売前の新曲が初披露される。
いつもの歌って踊る莉緒のイメージとは違う、切ないバラードだった。
綺麗に光る舞台装置の真ん中に立つ莉緒の姿が、スポットライトで照らし出される。
両手でマイクを握ってうつむく莉緒は、どこかはかなげに見えた。