好きの代わりにサヨナラを《完》
音のない公園に、一歩一歩踏みしめる足音が聞こえる。
あたしは、その音が聞こえる方向に視線を向けた。
「蒼……」
懐かしい蒼の姿に、胸が締めつけられる。
あたしは一呼吸置いてから、彼のほうに体を向けた。
「こんな時間に呼び出してごめんね」
「俺は、別に大丈夫だけど……ほのかのほうが忙しいんじゃね?」
オレンジ色の明かりが、彼の足元を照らしている。
あたしは、蒼に手の中のチケットを差し出した。
「これ……蒼に渡したくて……」
蒼は片手でそれを受け取ると、「ありがとう」とつぶやいた。
あたしは、その音が聞こえる方向に視線を向けた。
「蒼……」
懐かしい蒼の姿に、胸が締めつけられる。
あたしは一呼吸置いてから、彼のほうに体を向けた。
「こんな時間に呼び出してごめんね」
「俺は、別に大丈夫だけど……ほのかのほうが忙しいんじゃね?」
オレンジ色の明かりが、彼の足元を照らしている。
あたしは、蒼に手の中のチケットを差し出した。
「これ……蒼に渡したくて……」
蒼は片手でそれを受け取ると、「ありがとう」とつぶやいた。